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これはなんでしょう?(3)

これはなんでしょうシリーズ第三弾です。
(とりあえずこれで終わります)

なんだこりゃ?

これはなんでしょう?(3)_e0018777_22444340.jpg

















栄太楼の板アメでした。キャンディーなのです。
あの栄太楼が手がける、新宿伊勢丹限定の飴専門店、
Ameya Eitaroのお菓子です。
板状キャンディーやらフルーツキャンディーやら展開していたので
つい購入してしまいました。
お味はいろいろだけど、「みかん」と「ミント」と「いちご」を購入。

栄太楼はご存知でしょうか。
赤や緑や黄色のひらたい缶に入った、
お茶味やニッキ味の三角の飴が有名です。

わたしにとって栄太楼といえば、
母方の祖父の思い出と深く結びついています。
祖父が栄太楼飴がとっても好きで、いつも手元にあの缶があった。
威厳があってちょっと怖いけど、堂々としていて自慢の祖父。
一度だけ祖父に強く叱られて、ぽろぽろ泣くほど悲しくて怖かった。
その理由も場面も、いまでも覚えています。
(「遊びをやめて、お風呂に早く入りなさい」)

祖父は80を超えてもずっと矍鑠と弁護士の仕事をしていた。
お出かけのときには白い麻のスーツにステッキをついて、
普段は結城の紬を着て、いつも居間の革の椅子にどっしり腰掛けていた。
祖父の書斎の大きなデスクと壁いちめんの天井までのたくさんの本と
くるくる回って目を回して遊べる大きな椅子。
祖父はたいていしかめっつらだったけど、わたしたち孫娘たちが訪ねて来ると、
お庭の蝉のぬけがらを取ってくれたり、
お池の鯉の餌をいっしょにあげてくれた。(パンの耳を刻んだもの)
鯉に餌を与えるように、わたしたち孫娘たちにぽいぽい、
栄太楼の飴をいつも口に入れてくれた。

祖父が90を越えたある日、中学生だったわたしが
いっしょにお散歩をしていたとき、ステッキをついた祖父が突然、
つじつまの合わないことを言い出したあの日の悲しさ、衝撃。

どうして、素敵な思い出はながく続かないんだろうと思う。
どうして、大好きな人や時間は過ぎ去ってしまうんだろう?

栄太楼の飴を見るたびに、祖父を深く濃く思い出します。

この板アメはそれにしてもあまり美味しくなかったです。
見た目は可愛いけどね。

これはなんでしょう?(3)_e0018777_2331166.jpg



by kawaiicheeky2004 | 2007-02-06 23:03 | 美味しいもの

ランジェリーフリーク(最近さぼりぎみ)なusagiのブログです。綺麗なものに目がなくて、自然なものもすき。飼いねこバニラを溺愛しています。最近はカラダのお手入れに凝っています。
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